Steam Deck OLED 1TBを購入して半年経ちました。
昔は色々なプラットフォームでPCゲームを楽しんでいましたが、今はSteam以外だとBattle.netでオーバーウォッチやディアブロ4をやるときぐらいです。(それらも今ではSteamでもできるようになりましたが)
UMPCとも悩んだのですが、なんと言ってもニンテンドーSwitchのように「ゲーム途中でスリープ機能を使える」というのが大きく購入を決めました。
この記事ではSteam Deck OLEDを半年間使ったのでレビューしていきたいと思います。
Steam Deckを触ってみた印象
Steam Deck OLEDを初めて手に取った瞬間の印象は、大きくて美しい画面に驚かされました。
解像度はニンテンドーSwitchとほぼ同じ1280 x 800です。
フルHDには届きませんが画面サイズ的には十分な画質です。鮮明なディスプレイのおかげで、ゲームの細かいディテールもよく見えます。
重さは640gと、ニンテンドーSwitchよりも200gちょっと重いのですが、グリップ感がしっかりしているので、大人であれば寝転がってプレイしていても疲れを感じません。
操作しやすい持ちやすさと、画面の大きさ美しさが両立しているデバイスだと感じました。
Steam Deckのゲーミングパフォーマンス評価
重い3Dゲームの動作
Steam Deckのゲーミングパフォーマンスについてですが、最新の重い3Dゲーム、たとえば『ドラゴンズドグマ2』のようなタイトルはプレイが難しいです。
しかし、『バルダーズ・ゲート3』のように、3Dグラフィックが重そうに見えるゲームでも、しっかり最適化されていれば問題なく動作します。
Switchと同じタイトルの動作
Steam Deckを手に入れてから、SwitchのゲームをSteamで買い直したりしています。
ニンテンドーSwitchよりスペックは上なので、当然ながら問題なく動作します。
UMPCとの比較と排熱問題
UMPCと比較すると、グラフィックボードの性能などスペック自体はUMPCの方が上ですが、ポータブルデバイスの場合、排熱の問題があり、高性能なグラボを活用するゲームはあまりプレイしない方が良いかもしれません。
Steam DeckでもUMPCにしても、排熱によるデバイスの寿命短縮も気になるので処理が重いゲームはやはりデスクトップPCの方がいいです。
Steam対応ゲームの状況
Steam DeckはすべてのSteamゲームに対応しているわけではありませんが、最近ではPCゲームの多くがゲームパッドに対応しているため、Steam Deckでもそのままプレイできるゲームが多いです。
ただし、私の好きなローグライク系のゲームはゲームパッドに対応していない場合もあり、トラックパッドを使って無理やりプレイすることもありますが、やはりマウスの操作感には敵いません。
操作のカスタマイズ性
Steam Deckでは各ゲームごとにボタンのカスタマイズが可能です。
たとえば、最近プレイし直していた『スーパーロボット大戦X』では、ゲームシステム上では設定できない決定ボタンの配置を、自分でAとBを入れ替えて快適にプレイできるようにしました。このような柔軟性がある点も、Steam Deckの魅力の一つです。
このゲームごとでボタンのカスタマイズは重要で、このあたりがSteam DeckはUIでポチポチできるのが良いです。
ゲーム機としてはUMPCより優れたポータブルゲーミングデバイス
UMPCはスペック面では上回っていますが、Steamのゲームを中心に考えた場合、ポータブルゲーミングデバイスとしてはSteam Deckの方が優れていると感じます。(正確にはSteamOSのできが良い)
なによりゲーム途中でスリープできる機能が大きいです。
これがないと持ち運べるゲームデバイスとしては使えないと個人的には思っています。
バッテリー持続時間は良い
Steam Deckの仕様では、ゲームプレイ時間が3〜12時間とされていますが、私の実際の使い方では、おおよそ4時間プレイした時点で残り40%くらいになっている感覚です。
「長い時間プレイしたなー」と思ってもバッテリーが完全に切れになったことはありません。
ただし、バリバリ3Dの重いゲームをプレイすると、バッテリーの消費は速くなるとは思います。この点は、ゲームの種類によってバッテリー持ちが大きく変わる部分だと思います。
どんな人にSteam Deckはおすすめか
Steam Deckは、あくまで「ポータブルゲーム機が欲しい!」という人への最適なデバイスですね。
UMPCはWindowsデバイスとして幅広い使い方ができるため、PCとしての機能を重視したい場合はUMPCの方が向いています。
また、個人的な意見としては、重いゲームはPCでプレイして、軽めのゲームをベッドやソファで寝転んでSteam Deckで手軽に遊ぶ、という使い分けるのが理想的だと思います。
実はSteam Deckは最強のエミュレーターデバイス
私がスリープ機能と並んでSteam Deckを選んだ大きな理由の一つに「EmuDeck」という専用エミュレーター管理ソフトがあります。
これを使えば、PS2やPSPなどの有名エミュレーターを簡単にインストールでき、あとは自分で吸い出したゲームデータを使えば、ポータブルな最強のエミュレーターデバイスの完成です。
詳しい使い方は、別の記事で紹介するかもしれませんが、これも大きな魅力の一つです。
Steam Deckはどこで購入するのがおすすめ?
ちなみに販売価格などを考えると、以下の順番で探したほうがよいです。
- 正規小売店(ビックカメラなど)※正規小売店一覧
- 公式オンラインサイト
- Amazonや楽天などその他オンラインサイト
小売店か公式サイトで購入が一番安く定価で買うことができます。小売店は私は見かけたことないのですが、売っていればポイントがある分お得ではあります。
ただ、そもそも生産数が少ないため定価で買おうとするのが厳しかったりもします。
急ぎで欲しい場合はAmazonや楽天になりますが、例えば記事の執筆時ではSteam Deck OLED 512GBで定価 ¥84,800が楽天で¥95,543と少し割高になります。
最後に:Steam Deckを選んでよかった
最初はUMPCと悩みましたが、最終的にSteam Deckを選んで本当に良かったと感じています。
特にゲーム専用デバイスとしての完成度が非常に高く、満足度の高い買い物でした。
私はPS2やPSPなど古いソフトもいっぱい持っているので、エミュレーターデバイスとしても優れているのもすごく良いです。
ポータブルゲーミングデバイスを探しているなら、迷わずSteam Deckをおすすめします。